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調査結果

平成23年マンション管理受託動向調査結果概要

標記調査は、マンション(主たる用途を住居とする区分所有建物)ストックに占める当協会会員の管理受託状況を把握するため毎年当協会が実施しているものですが、このたび平成23年の調査結果がまとまりました。

調査結果概要

なお、調査結果報告書は1冊1,000円(税込)で協会にて頒布しております。
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Ⅰ.393社で99,921棟・5,063,507戸を受託

平成23年3月末における当協会会員が受託しているマンションは、81,972組合・99,921棟・5,063,507戸であった。今回、調査を依頼した会員の数は前年より5社少ない409社となっており、このうちの96.1%に相当する393社の受託実績を集計対象とした。

前年と比較すると、棟数で2,399棟(2.5%)・戸数で144,718戸(2.9%)の増加となった。受託物件のうち都市型物件は99,127棟・4,993,417戸で、前年に比べ2,362棟(2.3%)・143,406戸(2.9%)の増加となった。また、リゾート型物件は794棟・70,090戸で、前年に比べ棟数で37棟(4.7%)、戸数で1,312戸(1.9%)増加した。

<受託実績>

  受託棟数 (単位:棟) 受託戸数 (単位:戸)
平成23年
3月
平成22年
3月
増 減 平成23年
3月
平成22年
3月
増 減
全体 99,921 97,522 2,399 2.5% 5,063,507 4,918,789 144,718 2.9%
都市型物件 99,127 96,765 2,362 2.3% 4,993,417 4,850011 143,406 2.9%
リゾート型物件 794 757 37 4.7% 70,090 68,778 1,312 1.9%

Ⅱ.近畿地区・四国地区で高い伸び

地区別の受託状況をみると、四国地区で、戸数で前年比3.6%増、近畿地区で同じく前年比3.5%増の高い伸びを示した。特に、近畿地区は棟数でも信越地区に次いで2番目に高い伸び率となっている。

マンションが集中している首都圏における受託状況は55,111棟(前年比2.6%増)・2,718,242戸(前年比3.2%増)、近畿地区では18,595棟(前年比3.1%増)・1,109,938戸(前年比3.5%増)となっている。首都圏と近畿地区の合計受託戸数は3,828,180戸と、全国の受託総戸数の75.6%を占めており、前年の割合(77.0%)と比較し1.4%減となった。

<地区別受託状況>

  平成23年3月 平成22年3月 対前年比
棟数 戸数 棟数 戸数 棟数 戸数
北海道 3,253 165,287 3,216 162,832 37 1.2% 2,455 1.5%
東 北 1,839 104,332 1,826 103,020 13 0.7% 1,312 1.3%
関 東
56,041 2,783,856 54,593 2,699,064 1,448 2.7% 84,792 3.1%
(うち、首都圏) 55,111 2,718,242 53,697 2,635,221 1,414 2.6% 83,021 3.2%
信 越 580 45,960 555 44,774 25 4.5% 1,186 2.6%
北 陸 385 18,699 393 19,045 -8 -2.0% -346 -1.8%
東 海 8,301 321,853 8,143 313,901 158 1.9% 7,952 2.5%
近 畿 18,595 1,109,938 18,038 1,072,005 557 3.1% 37,933 3.5%
中 国 2,695 129,537 2,646 127,276 49 1.9% 2,261 1.8%
四 国 822 44,835 808 43,289 14 1.7% 1,546 3.6%
九州・沖縄 7,410 339,210 7,304 333,583 106 1.5% 5,627 1.7%
全 体 99,921 5,063,507 97,522 4,918,789 2,399 2.5% 144,718 2.9%

※首都圏とは東京・神奈川・千葉・埼玉の一都三県をいう。

Ⅲ.1組合あたりの平均戸数が微増

会員が受託しているマンションの管理組合の総数は81,972組合であった。このうち都市型物件の管理組合数は81,379組合、リゾート型物件の管理組合数は593組合であった。

管理組合の規模でみると、1組合あたりの平均棟数は1.22棟(前年1.22棟)、1組合あたりの平均戸数は
61.77戸(前年61.63戸)となっている。また、単棟あたりの平均戸数は50.68戸(前年50.44戸)となっ
ている。

<管理組合規模>

  1組合あたりの
平均棟数
1組合あたりの
平均戸数
単棟あたりの
平均戸数
北海道 1.10 55.84 50.81
東 北 1.03 58.45 56.73
関 東
1.26 62.50 49.68
(うち、首都圏) 1.26 62.15 49.32
信 越 1.15 90.83 79.24
北 陸 1.01 49.21 48.57
東 海 1.17 45.29 38.77
近 畿 1.29 77.26 59.69
中 国 1.03 49.75 48.07
四 国 1.00 54.68 54.54
九州・沖縄 1.07 49.13 45.78
全 体 1.22 61.77 50.68
(都市型) 1.22 61.36 50.37
(リゾート型) 1.34 118.20 88.27

Ⅳ.受託戸数3,000戸未満が214社

受託戸数規模別にみると、最も多いのが受託戸数3,000戸未満の会員で、今回の集計対象会員393社の
52.3%に相当する214社であった。一方、10,000戸以上を受託している会員は20.8%に相当する85社
で、前年より3社増えている。また、会員1社での最多受託戸数は364,364戸であった。

<受託規模別会員数>

(単位:社)
調査年 平成23年 平成22年
会員数 構成比 会員数 構成比
3,000戸未満 214 52.3% 218 55.2%
5,000戸未満 42 10.3% 42 10.6%
10,000戸未満 52 12.7% 53 13.4%
30,000戸未満 53 13.0% 51 12.9%
30,000戸以上 32 7.8% 31 7.8%

※回答社のみ。

Ⅴ.受託戸数が増加した会員は126社

今回の調査で受託実績が「前年よりも増加した」と回答した会員は126社で、前年より78社減少した。また、「前年よりも減少した」と回答した会員は57社で、前年より40社減少した。

<受託戸数増減状況>

(単位:社)
受託戸数 増加 減少 増減なし 比較なし
平成
23年
平成
22年
平成
23年
平成
22年
平成
23年
平成
22年
平成
23年
平成
22年
3,000戸未満 42 81 27 57 143 69 18 11
5,000戸未満 16 29 6 9 19 4 1 0
10,000戸未満 21 29 9 17 22 5 0 2
30,000戸未満 23 35 13 13 17 1 0 2
30,000戸以上 24 30 2 1 6 0 0 0
合計 126 204 57 97 207 79 19 15

※「比較なし」には新規に入会した会員と前年回答がない会社を含む。

Ⅵ.非系列企業からの受託が微増

会員が受託しているマンションの受託経緯を新築物件(建物竣工から1年以内)と既存物件(建物竣工後1年超)に区分すると、新築物件が戸数比で72.0%、既存物件が同じく28.0%となっている。

受託先別では、「系列企業から受託」が戸数比で50.1%、「非系列企業から受託」が48.1%、「自社分譲」が
1.8%となっている。

<受託経緯別>

受託経緯 平成23年 平成22年
棟数比 戸数比 棟数比 戸数比
新築物件受託 72.4% 72.0% 73.1% 72.3%
既存物件受託 27.6% 28.0% 26.9% 27.7%

<受託先別>

受託先 平成23年 平成22年
棟数比 戸数比 棟数比 戸数比
系列企業物件 48.5% 50.1% 49.6% 51.2%
非系列企業物件 49.7% 48.1% 48.4% 46.8%
自社分譲物件 1.8% 1.8% 2.0% 2.0%

Ⅶ.単棟型・住居専用型が多数を占める

会員が受託しているマンションを形態別にみると、単棟型物件が戸数比で全体の82.8%を占めており、同一敷地に建物が2棟以上存する団地型物件は戸数比で17.2%であった。

建物の用途別では住居専用型物件が戸数比で全体の83.0%、複合用途型物件は17.0%であった。

管理組合の規模別では、1管理組合における総戸数が100戸未満である物件が戸数比で全体の58.2%となっている。

<受託管理物件の形態・用途・規模>

建物形態・建物用途・
管理組合の規模
平成23年 平成22年
棟数比 戸数比 棟数比 戸数比
建物形態 単棟型 78.9% 82.8% 78.7% 82.6%
団地型 21.1% 17.2% 21.3% 17.4%
建物用途 住居専用型 86.7% 83.0% 87.0% 83.3%
複合用途型 13.3% 17.0% 13.0% 16.7%
管理組合の規模 50戸未満 51.8% 29.6% 51.9% 29.7%
100戸未満 23.3% 28.6% 23.1% 28.4%
200戸未満 10.7% 18.6% 10.8% 18.6%
200戸以上 14.2% 23.2% 14.3% 23.2%

Ⅷ.119社が85,027戸を新規に受託予定

今回の調査によると、平成23年度中に新たに管理受託を予定していると回答した会員は119社であり、その規模は1,365棟・85,027戸という結果となった。前年の受託予定規模と比較すると224棟・22,421戸減少している。

<新規受託予定棟数・戸数>

  平成23年 平成22年
棟数 戸数 棟数 戸数
北海道 47 2,326 31 1,380
東 北 18 1,212 25 1,595
関 東 782 49,267 957 64,477
信 越 4 257 8 549
北 陸 3 204 3 100
東 海 92 5,248 189 4,800
近 畿 250 18,841 276 23,949
中 国 50 2,573 41 2,108
四 国 16 783 30 2,042
九州・沖縄 103 4,316 129 6,448
合計 1,365 85,027 1,589 107,448
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