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アクシア八王子中庭に植栽したハーブ類トリミング

殺風景だった中庭がハーブガーデンに――植栽業者との直接契約で再生中

ローズマリーの花が咲き始めた花壇の脇で、父親と子どもが自転車に乗って遊んでいます。「アクシア八王子ピュアマークス」の中庭にはさまざまなハーブが植えられ、近く一年草のハーブも栽培する予定です。数年前には殺風景だった花壇も、今は居住者の憩いの場。定期的に植栽委員会を開催し、年間スケジュールに沿った植栽が行われるとともに、年に1回は植栽イベントも開催するようになりました。

その他

枯れていく植木に、「これではいけない」と危機感

アクシア八王子植栽委員会の会合様子

「浴場の垣根用植木はどんなものがいいのかしら?」「色々と調べた結果、景観も考えてトクサがいいかと思います。金額は大体これくらいです」。植栽委員会の1人の問い掛けに、植栽業者※の担当者が答え、資料に沿って具体的な説明が続きます。
アクシア八王子ピュアマークスでは、2013年6月、マンション管理会社を変更するとともに、植栽業者と直接契約を交わしました。契約と同時に設置した植栽委員会では、まず毎月委員会を開催し植栽業者から植栽活動報告を受けるとともに、改善部分の相談・提案を相互に交わしながら植栽計画に取り組んできました。課題が落ち着いた現在は、隔月の委員会開催でイベント企画や改善検討を行っています。

築浅の同マンションでは、分譲時に契約していた管理会社が設備の維持管理を担当していました。植栽についても植木の水やりや剪定などを行っていましたが、「育てる」視点に立った管理には程遠かったといいます。肥料を与えることもなかったため、中には枯れていく植木もありました。「このままでいいのか?」という思いがあり、管理会社を変更するときにマンション管理士に相談。新規管理会社となった三菱地所丸紅住宅サービスでは植栽業務を手掛けないということもあり、別途対応会社を探すこととなりました。

入札に伴い、数社から計画書を提出してもらい検討したところ、植栽業者の提案書は「価格面では少し高かったですが、きめ細かな植栽計画に加え、植栽イベントなども組み込まれていたことが魅力でした」(当時の管理組合理事)。これまでの植栽管理費は年間100万円程度でしたが、同社の提案価格は200万円強。価格は倍になりますが、これまで何もしなかったことを考えれば必要経費と判断し、管理組合との直接契約という形を採ることを決定しました。

初の植栽イベント開催。住民みんなで中庭をよみがえらせる!

アクシア八王子植栽マップ

植栽業者との直接契約を機に、管理組合でも管理組合理事会の傘下組織として理事6人を含めた8人による植栽委員会を設立。まずは現状を把握するためエントランスから中庭にかけて、植栽状況を調査しました。その結果、土壌改良を行う必要があることや日照条件を考慮した植栽が必要であることを再認識し、植栽業者に対し土壌改良の方法や既存植栽物を育てるための対処法を相談したといいます。

植栽業者ではこれらの課題に対応するとともに、居住者のみんなが毎年植物の成長を実感し、またその枝葉・果実を利用する楽しみがあるようラベンダーやローズマリー、ベリー系、バジルなどのハーブ類の植栽を提案。これを受け植栽委員会では、居住棟から中庭に通じる通路壁面に栽培したハーブの種類と利用方法、植物マップを掲示し、どの草木が育っているかを居住者が常にチェックできるような工夫も凝らしています。

さらに居住者を巻き込んだ植栽活動として、2013(平成25)年9月、初の植栽イベント「中庭ガーデニングイベント」を実施しました。植木の植え替えを居住者自らが行うとともに、植え替えるハーブの効用を学んだりベランダガーデニングのコツなどを知ったりすることで、「植栽の楽しみや居住者同士の交流を活性化できれば」との趣向です。中庭でこれから育っていく予定のハーブを使ったハーブティーの試飲会も行いました。これには親子連れやガーデニング好きな居住者が40人以上集まり、第一弾イベントとして成功裏に終了しています。

翌秋に開催した「アクシア秋祭り」ではスポーツイベントと合わせ、植栽したハーブを収穫し、ハーブティーとハーブ料理の試飲・試食会とポプリ・サシェ(ハーブ入り香袋)作りを企画。参加した居住者からも「中庭で育ったハーブがこんな風に利用できるとは知らなかった」「もらったハーブで自分でも料理してみます」など、植栽イベントを通じて大いに楽しんだ様子でした。今年も6月に同様のイベントを開催しました。

まずは現状維持。「将来は居住者が楽しめるような植栽活動に」

アクシア八王子既存プランターを利用した植栽

現在、植栽委員会は理事の役職が終わったお花の好きな方々に残っていただき11人に増員され、庭の植栽だけでなく共用の温泉施設内の植栽・美観改善にも取り組んでいます。冒頭で紹介した定例植栽委員会では、植栽業者から提案された植栽物の種類や美観設備の費用などについて検討し、備品類が確定次第、特別費用として計上する予定です。植栽業者の担当者は「植栽委員の皆さんから明確な要望が挙がってくるので提案がしやすい」とのこと。植栽委員会のメンバーも「2年経過して植栽業者の担当者とも関係が深まり、いろいろな相談ができるようになった」、「何よりも花壇の花を見に居住者が中庭に集うようになったことがうれしい」と話します。

居住者からも「ベランダから中庭の植物が成長する様子を見るのが楽しみになった」「ハーブや花を見ながら、(居住者同士で)自然と言葉を交わすようになった」など、反応も上々。当面は現状維持のための植栽活動が中心ですが、6月の植栽イベントでは苗木の販売やベランダで育てている草木の植え替え教室なども開催し、花を通じたコミュニティー形成につなげていきたいと考えています。

※植栽業者:東邦レオ(株)

概要(取材年月:2015年04月)
  • 建物名:アクシア八王子ピュアマークス
  • 所在地:東京都八王子市
  • 階数 :14階建て、1棟
  • 総戸数:351戸
  • 竣工年:2010(平成22)年
  • 管理形態:委託管理
  • 管理会社:三菱地所丸紅住宅サービス(株)
  • 総会開催:毎年5月
  • 役員数 :理事17人、監事1人
  • 役員任期:2年(1年毎に半数改選)