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大阪市西区で行われた「第3回西区防災フォーラム」の実施報告について


平成23年9月4日(日)午前9時半から大阪市西中学校体育館にて、第3回西区防災フォーラムが開催されました。

あいにくの台風の影響で予定されておりました、震災訓練は中止となってしまいましたが、西区の地域住民・地元町会やマンション管理組合の居住者の方々等約180名の参加がありました。フォーラムでは、参加型ワークショップによる積極的な討論や、パネルディスカッションが行われ、有意義なフォーラムとなりました。

会場となった大阪市立西中学校

冒頭、半野田西区長のあいさつに始まり、石井西消防署長から、地震のメカニズムの説明と東日本大震災被災地への大阪市の支援状況の説明、サプライズ訪問された平松大阪市長のあいさつがあり、続いて黒住理事長があいさつをされました。
津波対策など、西区の防災の取組みや課題
について説明する半野田区長
スライドを使用し。「災害対応の公務員の4人
に1人は死にますから皆様の自助・共助が
命綱」と熱弁をふるう石井消防署長
サプライズ訪問であいさつする平松市長。 続いて、黒住理事長からのご挨拶

その後、参加型ワークショップの手法により、「1.家族の安否確認方法」「2.津波が来たらどうすればよいか」について、参加者全員で考え、町会毎に4つのグループに分かれ、メモを使って意見を書き出し、発表を行いました。
中学生からは津波が来たら自分のことよりまず
高齢者の方を助ける等思いやりのある回答も。

続いて、パネルディスカッションに先立ち森栗大阪大学コミュニケーションデザインセンター教授の基調講演が行われました。過去の津波の歴史から「今後津波は必ずくる」と断言し、それに対して何をしなければならないのか、やはり隣近所との人間関係を築くことは必須と、日頃からのコミュニケーションこそが一人でも多く助かる手段の一つであると、また中学生達には「君達が大きくなった時には津波は必ず来る」と、今から備えとして近所とのコミュニケーションの重要性を訴えかけ、地元に愛着を抱いてもらい、「東京に逃げるのではなく地元で復興に向けがんばらな、だから大学は早稲田ではなく、地元大阪大学へ」と笑いも誘いつつ、非常に興味深い講演でした。
会場を沸かせる見事なプレゼンを披露した森栗
大阪大学教授

その後パネルディスカッションでは、長岡西区地域振興会会長はじめ、宮脇西区身体障害者団体協議会会長や西区災害時地域協力貢献事業所・店舗登録制度(3階以上の事務所等を津波避難場所として登録する制度)代表事業所である株式会社ジオン商事物流センターの川端建物管理責任者、黒住理事長、西中学校生徒代表2名が参加し、意見交換がされました。 長岡氏からは、高齢者の一人住まいのリストアップはできたが、それはスタートラインに立ったに過ぎず、実際に誰がどのように知らせ、手助けするのか、この訓練が最も大事と発言されました。宮脇氏からは、障害者はサポートなしでは避難は不可能。どこに障害者の方が住んでいるのか、知ってもらうことから始めたいとのこと。 黒住理事長からは、マンションに地域の防災用品の備蓄倉庫を備えたり、集会施設などの一部開放を行ったり、津波の際の一次的な緊急避難場所として提供したり、とマンションの存在が地域のプラスとなるようにしていきたいと発言がありました。
最後に参加者に非常食が配られ、防災フォーラムは大盛況にて終了しました。 関西支部では山下支部長はじめ13名の会員社の方々が応援にかけつけ、ご協力いただきましたこと、この場をおかりし御礼申し上げます。

 

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