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周囲の人の役に立ちたい!――アクティブシニアが意欲的に取り組む事業活動

65歳以上の居住者が集える場をつくりたい、という思いから生まれた五橋三・五会(いつつばしさんごかい)。前回は、皆が毎年楽しみにしている恒例のお花見会の様子を紹介しました。今回は、結成当初から予定されていた、マンション内でのさまざまな事業活動について取り上げます。

シニアライフ

積極的な活動で、マンション内外に貢献!

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今年で五橋パーク・ホームズ仙台中央は築18年を迎えます。40~50代で入居した人も、60~70代が多くなりました。こうした居住者の高齢化に伴い、定年退職後のコミュニティの場を設けるべく「五橋三・五会」が結成されましたが、せっかくなら周囲の人たちの役に立ちたいと、会の結成当初から事業活動をしようという声が上がっていたそうです。

現在、五橋三・五会が行っている活動は、行政の出前講座や段ボール・アルミ缶などの集団資源回収、花壇整備と、多岐にわたります。

行政の出前講座では、仙台市や警察に講師の派遣を依頼し、さまざまなテーマで講座を開いています。会場は、マンション集会室を活用し、五橋三・五会だけでなく、ほかの居住者にも参加してもらえるようにしています。

これまでには、保健福祉サービスやマイナンバー制度、振込詐欺といったテーマで開催してきました。参加者からは「勉強になった」との声も多く届いており、今後も会員や居住者が「聞いてみたい」と思うようなテーマでの開催を考えているそうです。

集団資源回収は子ども会と交代で行っていて、隔月で週に一度集まり、居住者から出される資源ごみの分別を、市に登録している業者とともに担当しています。「出るごみの量も多いので、会員同士協力しあって作業を進めています。自分たちのやっていることが、ゴミの軽減やリサイクル活動につながっているので、人の役に立てているという実感を持てます」と活動に意欲的です。

仙台市の集団資源回収実施団体として登録を行っているため、市からこの活動に対して奨励金が交付されていますが、会員から集めている年会費1,000円とともに、五橋三・五会の活動のために役立てているとのことです。

花壇整備活動は、仙台市公園緑地協会からの花壇づくりの助成金をマンションの町内会で受けていて、町内会からの要請で活動に参加し、マンションの花壇の植えかえを実施しています。花壇に咲く花を見て、住民や道行く人たちから「きれいな花ですね」と言ってもらえることも多く、活動に参加する会員たちの励みになっているそうです。

こうした活動を通じ、マンション居住者との接点も増えているようで、「資源ごみを分別していたり、花の手入れをしていたりすると、“ごくろうさま”とマンションに住んでいる方から声をかけて頂くことをきっかけにお話できるので、それもうれしいですね」と参加者のひとりは話してくれました。

集まる機会が増え、自然と親睦が深まる

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日頃の活動が効を奏し、五橋三・五会の結束はさらに強まっているようです。「集まる機会が増えたことがよかったのでしょうね。以前はどこに誰が住んでいるかもわからなかったのですが、この会のおかげで知り合いの輪が広がりました」と参加者は話します。

実際にふだんの五橋三・五会の集まりでも、とある会員が頂きものを持ってきたことをきっかけに、ほかの会員が「それなら自分も」とまさに三々五々(さんさんごご)飲食物を持ち寄り、宴の場と化したこともあるそうです。参加者はその場を大いに楽しんだそうで、コミュニティがあることのありがたさを実感したといいます。

五橋三・五会では、今後も継続して会員を募集し、さらに活動の幅を広げていきたいと考えているそうです。会長は、「最終的に、マンション内で隣の人を気に掛けるような関係、たとえば昭和時代のような隣近所で助け合いができるコミュニティを築いていければと思っています。日頃からイベントや事業活動で交流を深め、お互いに気軽に声を掛けあえる関係をつくることはもちろん、もっとマンションの人たちに役立つような活動をして、より多くの人たちに五橋三・五会と所属している元気なシニアたちのことを知ってもらいたいです」と今後の抱負を語ってくれました。

概要(取材年月:2016年04月)
  • 建物名:五橋パーク・ホームズ仙台中央
  • 所在地:宮城県仙台市
  • 階数 :15階建て3棟
  • 総戸数:住居用296戸・店舗用2戸
  • 竣工年:1998(平成10)年
  • 管理形態:委託管理
  • 管理会社:三井不動産レジデンシャルサービス東北(株)
  • 総会開催:―
  • 役員数 :―
  • 役員任期:―