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  • 2012年夏号

防災・節電 専門家に学ぶ、今求められているマンションの対策

[事例3]最新マンションでは「太陽光+蓄電池」

事例3:屋上に設置された60枚の太陽光パネル 最近の新しいマンションのエコ設備には、目を見張るものがあります。

例えば、エコ設備の代表格ともいえる太陽光発電システムは、何年か前までは数えるほどのマンションにしか設置されていませんでしたが、今では屋上に太陽光パネルを積んだマンションをあちこちで見かけるようになりました。


事例3:共用部の照明は大部分がLEDを使用している 昨年3月に竣工した世田谷区のマンションは、太陽光発電システムはもちろんのこと、日本で初めて蓄電池を搭載したとして話題になったマンションです。

マンションの共用部では、夜間の電力消費量が圧倒的に多いにもかかわらず、太陽光発電システムは昼間しか発電できず、どうしても時間帯によって「つくる電力」と「使う電力」のミスマッチが起こってしまいます。それを解消するひとつの方法が蓄電池なのです。

当マンションでは、屋上に60枚の太陽光パネルが並び、そこで発電された電気を共用部の照明などに利用。余った電気は蓄電池に蓄えられ、夜間の共用部電力に充てられます。太陽光パネルの発電量はおよそ10kw、蓄電池の容量は24kwh。分譲時の試算では、このシステムによって夜間共用部の電力のほとんどをまかなうことができるとのことでした。

事例3:よく目につく場所に設置された太陽光発電のモニターパネル また、エントランスのオートロックボードの脇には、太陽光発電のモニターパネルが設置されていて、発電量、蓄電量、電力消費量がひと目でわかります。

事例3:カーシェアリング・サービスに使用される電気自動車 さらに、電気自動車を使用したカーシェアリング・サービスを導入。駐車場内に設置された電気自動車用の充電器は蓄電池と連動しており、共用部の電力が余った場合には充電器に回るシステムになっています。