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にぎやかに開催! 居住者のアイデア満載の夏祭り

埼玉県白岡市のパークシティ白岡では、夏祭りやもちつき大会など、一年を通じてイベントが目白押しです。居住者同士で協力しあって、数々のイベントを運営することで、居住者同士のつながりを深めることに成功しています。
毎年恒例の夏祭りは、これまで近隣商店街と共催していたのですが、今回はじめてマンション単独での開催となりました。居住者同士で知恵を出しあい、工夫をこらして開催した夏祭り。今回はその様子とイベント運営の方法についてご紹介します。

各種イベント

今年の夏祭りは初の単独開催!

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8月20日、今年で17回目を迎える夏祭りが開催されました。当日はあいにくの雨模様でしたが、豊富な屋台やステージで、会場であるマンション脇の広場はにぎやかな雰囲気に包まれていました。

屋台は焼きそばやじゃがバター、焼きとうもろこし、お好み焼きなど10種類以上が出店。そのほか農産物販売、川口の和太鼓や中学生による吹奏楽演奏、フリーマーケット、フレンドリークラブ(60歳以上の居住者の集まり)による昔の遊び体験コーナー、ボールすくいなどの催しがあり、非常に充実したラインナップとなっていました。ちなみに、じゃがバターで使われていたじゃがいもは、今年初めて開催したイベント、農業体験の収穫物でした。

マンションでは、夏祭りをはじめとした各種イベントの企画・運営を管理組合の下部組織である「環境コミュニティ部会」が担当しています。管理会社の協力を得ながら、これまでさまざまな活動を行ってきました。

また、昨年まで夏祭りは近隣商店街と共催していましたが、今回から商店街は単独で祭りを開催することになったため、マンション側のみで主催する形に変更となりました。その関係で、屋台も今年は自分たちだけで運営しなければなりませんでした。それでも飲食物の扱いに大きな苦労はなかったようで、「実は今春、入居20周年記念ということで『Sakura祭り』というイベントを開催して、屋台についても自分たちだけで運営した経験があったので大丈夫でした」と環境コミュニティ部会のメンバーは話してくれました。会場設営や当日のオペレーションについても、これまでの経験から大きな心配はなかったようです。一方で、飲食メニューについては食の安全・安心の観点から考慮すべき部分が多く、メニューの変更や食品類の検体といった、保健所とのやり取りが一番苦労したといいます。

メニューは試食会で決定!

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今回の夏祭りはいつも以上に念入りに準備をしていましたが、参加者が一番楽しみにしている飲食メニューには特に力を入れました。環境コミュニティ部会では、参加者によりおいしく味わってもらえるよう、浅漬けきゅうりと焼きそば、イカ焼きの3品についての試食会を開催したのです。

管理組合理事長は「どんな食材を使うかを話し合ってみたら、意外と人それぞれだったんですね。だったら試食会をやって決めようという話になりました」と笑います。きゅうりの漬け時間や焼きそばの具材、イカの下準備など、時間・費用も含め確認できたため、環境コミュニティ部会メンバーも「今後のイベントにすごく役立つと思います」と話してくれました。

なかでもおもしろかったのが、「焼きそばの具材にピーマンを入れるかどうか」で意見が分かれたことだったそうです。結局入れないことになりましたが、この話題をきっかけに、子どもの食育や農業体験で育てる野菜の話に発展するなど、今後のイベントにつながる有意義な話し合いができたといいます。また、夏祭り当日には焼きそばも400食以上が売れ、試食会の成果が表れる結果となりました。初のマンション単独開催ということで例年より負担の大きいところもあったようですが、管理会社の協力を得て、運営側も楽しみながら乗り切ったようです。

居住者も積極的にお手伝い

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環境コミュニティ部会は管理組合理事メンバーが兼務していて、夏祭り以外にも年末のもちつき大会やクリスマス会、今年は『Sakura祭り』や農業体験を開催するなど、一年を通じて常にイベントの準備を行っている状況です。そのつど多くの人手が必要になるため、管理組合理事だけでなく、理事経験者などもボランティアでイベント準備を手伝ってくれています。

「ときには掲示板などで準備の応援を呼びかけたりもしますが、理事の家族や居住者の皆さんが集まってくれるので、すごく助かっています」と、環境コミュニティ部会のメンバーもボランティアの協力を心強く感じているようです。実際に、今回の夏祭りでも理事経験者や居住者が総勢52人集まり、事前の準備から当日の運営に活躍しました。「理事経験者などはイベント開催の苦労も知っていて、居住者だけでなく地域住民も参加する大切なイベントと感じてくれているので非常にありがたい存在です」と、管理組合理事長。

さらにイベント運営を通じて、理事同士のつながりが家族同士の交流に発展したり、隣人や子ども同士のつながりが生まれるなど、自然とコミュニティが広がるといった、プラスの作用もあるそうです。

環境の変化に対応しながら、コミュニティを盛り上げたい

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同マンションが建つ白岡駅周辺には大規模マンションがほとんどありません。管理組合理事長は「私たちはこの地域に後から住むようになった新参者ですので、周辺地域の住民と仲良くすることを目的に、入居後すぐに夏祭りを開催するようになったと聞いています」と話します。最初から地域住民も気軽に参加できるようにしたことで、地域交流にも結び付きました。

しかし最近は、マンション内でも少子高齢化が進んでいて、竣工時に子どもだった世代が巣立ってしまい、60歳以上の居住者が半数近くになっているとのこと。こうした問題をふまえ、今後はマンション内の世代間交流を重視していく方向です。その一環として、今年初めて、マンション居住者の農業体験を企画しました。

「近隣の方々含め、多くの皆さんに参加してもらえるようになったということが、長年かけて積み上げてきた成果でもあります。同時に竣工当時と現在では状況も変わっているので、居住者ニーズや環境の変化に応じながら、さらにいろいろなイベントに取り組んで、コミュニティを盛り上げていきたいですね」と語る管理組合理事長。環境コミュニティ部会では、今年から来年にかけて、まだまだいろいろなアイデアを実現していく予定です。

概要(取材年月:2016年08月)
  • 建物名:パークシティ白岡
  • 所在地:埼玉県白岡市
  • 階数 :地上14階建て・3棟
  • 総戸数:796戸
  • 竣工年:1995(平成7)年~1997(平成9)年
  • 管理形態:委託管理
  • 管理会社:三井不動産レジデンシャルサービス(株)
  • 総会開催:毎年10月
  • 役員数 :21人
  • 役員任期:1年