子どもや大人が一緒に楽しめるイベントを

プレイシアのサマーフェスティバルは、自主運営に移行したときから、昼の部は子どもメイン、夕方５時からの夜の部は大人メイン、といった二部構成で行っています。

昼の部は子ども会による主催で、午前中は映画鑑賞会、午後からは「キッズ向け遊び場」としてスイカ割りやヨーヨー釣り、くじびき、スーパーボールすくい、室内ではサークル主催の輪投げやパウダーアート教室、中庭ではパターゴルフなどが行われています。この部では、小さな子どもから小学生まで、楽しみながらイベントに参加していました。

とくにスイカ割りは多くの子どもたちが何度も挑戦するほど人気のある企画で、参加した子どもたちも、「みんなの声を聞きながら棒を振って、スイカが割れたからうれしい」「何度やっても当たらなくてくやしい」と、すっかり夢中になっていたようです。大人たちも「横から声のガイドをしているうちに、自分も本人みたいにドキドキしました」と、子どもたちと一緒に盛り上がっている様子でした。

夕方５時からの夜の部では、敷地内中庭にテーブル・いすを並べた夕涼み飲食コーナーが設置され、少し涼しくなった会場では、参加者が飲食を楽しみながら、にぎやかに交流を深めていました。

また、今年は、外部に参加を依頼していた中庭での演奏会タイムを、思い切って居住者からの参加のみとし、参加者を募りました。その結果、ダンスクラブからの出演希望がありました。今後、夏祭り実行委員会では、居住者がいろいろな形でイベントに参加できるよう、内容を検討していくそうです。

シーズンイベントを増やしたい

このサマーフェスティバルのほか、冬にはウィンターフェスティバルを開催しています。ウィンターフェスティバルは子ども会が中心となって企画し、サンタに扮した大人たちが未就学児を中心とした子どもたちにお菓子を配るほか、手作りカフェやクリスマスコンサートなどを行っています。ラウンジには大きなクリスマスツリーを飾り、イベントの雰囲気を盛り上げる工夫もしているそうです。コンサートではピアノをメインにした演奏でゆっくりとした時間をすごしてもらえるようにし、手作りカフェでは室内・テラス席を用意して、居住者が交流しやすい場をつくることを心がけています。

今後、管理組合・自治会では、さらにシーズンイベントを増やしたいと考えています。現在行っている夏・冬のフェスティバルやもちつき大会、防災訓練などに加え、ひな祭りや端午の節句など、「子ども会を中心に子どもたちが喜ぶイベントを大切にしたいですね」と自治会長はいいます。同時に世代や家族構成がバラバラという点も考慮し、小さなお子さんのいる家族、夫婦二人世帯、子どもが巣立った後の高齢者世帯など、居住者がそれぞれの立場で楽しめる企画を考えていくことが、さらに居住者同士のつながりを深めていくきっかけになると考えています。

マンション・地域に広がるコミュニティ形成目指す

「費用がかかりすぎたこともあって、イベント会社への委託をやめたとき、せっかくつながりはじめた居住者同士の関係がなくなるのは残念でした。同じように考えている居住者がいたこともあり、自分たちで続けていこうということになったんです」と自治会長は、自主運営に切り替えた当時を振り返ります。わからないことも多かったようですが、イベント会社のノウハウを参考に自分たちの運営体制を構築していきました。

また、同マンションでは、近隣の集合住宅「つつじが丘ハイツ」で構成する地区自治会のイベントにも積極的に参加し、交流を深めています。

「マンション内のイベントも、地域コミュニティ活動への参加も、こうしたイベントを通じて居住者同士や地域住民同士が顔なじみになることが大切だと思っているからです。災害時も含め隣近所に知り合いがいれば安心できますし、集団生活ではそれが一番大切だと思います」と語る自治会長。これからも“楽しく気軽に”参加できるイベントを企画し、居住者間交流につなげていく方針です。