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ライブに屋台、抽選会……ファミリーマンションで楽しいサマーパーティ開催!

ファミリータイプのマンションでは、小さなお子さんとその保護者向けに、楽しい趣向を凝らしたイベントが開催されることがあります。しかし、規模が大きければその負担も大きく、毎年理事たちの悩みの種になっているマンションも少なくありません。今回は、前回ご紹介したクリスマスパーティに続き、イベントに力を入れているマンションのサマーパーティについてレポートします。

各種イベント

コミュニティ促進のための組織、フレンドリークラブ

OLYMPUS DIGITAL CAMERA東急東横線「綱島駅」を最寄りとする「ザ・ハウス港北綱島」は、2010年に竣工した総戸数487戸のマンション。未就学児から小学生までの子どもがいる世帯が圧倒的に多い、ファミリータイプのマンションです。

 

以前にもご紹介したように、ザ・ハウス港北綱島には竣工時から月500円の会費を払って参加する「フレンドリークラブ」があり、イベントを通じたコミュニティ育成に力を入れています。パートナーとして、マンションのコミュニティ形成を支援する「デザインショップまちや」(以下、まちや)の協力を仰ぎ、毎年様々なイベントを、フレンドリークラブ担当理事6名が、まちやとともに年間計画を立てて運営しています。

 

イベント内容は、月1回のワークショップ、年2、3回のバスツアー、そして夏と冬のパーティの3本柱。ワークショップとバスツアーはまちやが主導しているイベントですが、年2回のパーティは管理組合が主催で、毎回100~200人が参加する盛大なものです。特に入居した年から始まり今年で10回目を数えるサマーパーティには力を入れており、住人たちは最も楽しみにしています。

 

緑いっぱいの中庭は、浴衣を着た子どもたちで大賑わい

図17月中旬、土曜日の午前中。ザ・ハウス港北綱島では、たくさんのスタッフたちがサマーパーティの準備に追われていました。理事たちとボランティア、管理会社、イベントパートナーであるまちやのスタッフなど、様々な人が忙しく動き回っています。パーティのタイムスケジュールは以下のとおりです。

 

12:00 屋台、抽選券受付開始
13:00 ガーデンライブ1st
13:45 打ち水大作戦
14:00 ワークショップ
15:00 ガーデンライブ2nd
16:00 抽選会
16:30 屋台終了

 

そのほか、子ども向けに輪投げとスーパーボールすくい、おもちゃくじ等が用意され、また、テント横には打ち水イベント用に、水を張ったビニールプールがふたつ。屋台は、管理組合が用意した食べ物(アメリカンドッグ、ポテト、からあげ、フランクフルト、やきそば、かき氷)と飲み物(ビール)の販売に加え、まちやから出店依頼を受けた穀物菜食カフェ「もみじの手」、管理会社が手配した生協の新鮮な野菜直売がありました。

 

12時前になると、会場となっている中庭にたくさんの人だかりができました。特に管理組合が用意した屋台の前にはすでに行列ができています。1つ100円か200円という値段もあって、次々に売れていきます。かわいらしい浴衣や甚兵衛を着た子どもたちは、スーパーボールすくいや輪投げに夢中です。また男の子たちは、自前の水鉄砲にビニールプールの水を補給し、びしょぬれのバトルを繰り広げています。

 

生協の野菜直売コーナーには、事前に配付された引換券で参加できる“卵のつかみどり”も。箱に入った卓球のボールを片手でつかめるだけつかむと、同じ数の卵が無料でもらえるため、たくさんの大人たちが並んでいました。「もみじの手」は、春に行ったマルシェや館山へのエコバスツアーの際にも出店していたので、もう住人たちにとっては顔なじみといえる存在です。会場の一角にはテーブルと椅子が用意され、「昭和の遊びコーナー」と銘打ってオセロと将棋盤が置かれていました。

 

13時になると、中庭の中心でライブが始まりました。この日のゲストは、カリブ海に浮かぶ島国 トリニダード・トバゴ出身、綱島在住のミュージシャンで、スティールパンという楽器を使って演奏。マンションに軽快で涼しげな音楽が響きます。その後、このスティールパンやタンバリンを触って体験してみるというワークショップも行われました。

 

クラブ担当理事の負担大! 今後の課題も……

図2以前にもご紹介した「打ち水マン」の登場や2回目のライブ、抽選会などで盛り上がり、今年のサマーパーティは大盛況のうちに終了しました。「サマーパーティは年に一度の一番大きなイベント。通常のイベントはまちやさんに運営していただくことが多いのですが、サマーパーティは管理会社やまちやさんにお手伝いいただきながら、毎年理事たちが手作りで頑張っているんです」と理事長の斎藤さん。

 

しかし、課題もあるそうです。「その他の理事に比べて、フレンドリークラブ担当理事の負担が大きいと感じる方も多い。確かに、準備段階から当日まで、実際に手を動かして働かなければならないため、かなり忙しいんです。住人の方からボランティアを募ったのですが、今回は1人しか応募がなかった」と斎藤さんはいいます。少しでも理事たちの負担を減らすため、提供する料理などは手作りではなく、購入しています。

 

また、クリスマスパーティ同様、毎年理事がかわるため引き継ぎがうまくいかず、いつもゼロからのスタートとなってしまうことも問題です。資料だけは残っていてもなかなかイメージしづらいため、毎回管理会社の協力を得てなんとか運営しているそうです。斎藤さんは、「まちやの担当者も、住人の主体性が課題だといっています。そのため、サマーパーティとクリスマスパーティに関しては、まちやさんは協力という形をとり、主体性を育てる土壌づくりをしてくれている。せっかくみんなが楽しみにしているイベントなので、今後はより円滑な運営を考えていきたいですね」と話してくれました。

 ☆☆☆

次回は、植栽委員会による庭の緑復活計画をお届けします。

概要(取材年月:2019年07月)
  • 建物名:ザ・ハウス港北綱島
  • 所在地:神奈川県横浜市
  • 階数 :地上7階建て
  • 総戸数:487戸
  • 竣工年:2010(平成22)年
  • 管理形態:全部委託
  • 管理会社:(株)長谷工コミュニティ
  • 総会開催:毎年12月
  • 役員数 :20名
  • 役員任期:1年(輪番制、再任は妨げない)