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マンションと企業が合同で開催  大崎名物のさくらまつり

大規模な再開発で生まれ変わった大崎駅周辺は、元々大崎に住んでいた人たちや地元の企業などが力を合わせて、まちづくりに積極的に関わっています。そんな大崎駅西口で行われた毎年恒例の「さくらまつり」を取材しました。

各種イベント

7大副都心のひとつに指定され、開発された大崎

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大崎駅西口から歩行者用デッキを歩くと、その先からにぎやかな声が聞こえてきます。今日は「大崎さくらまつり2016」。大崎駅西口の各地区が合同で開催するお花見大会です。会場である西口センタープラザには、たくさんの屋台が並び、多くの人が集まっています。道路沿いには桜が満開です。

このまつりを主催しているのは、「大崎さくらまつり2016実行委員会」。そこには周辺企業や他のマンション管理組合、事務局として大崎副都心のまちづくり組織である大崎エリアマネージメントなどが名を連ねています。大崎ウエストシティタワーズでは、自治会と管理組合が、それぞれ役割を分担してまつりを陰から支えていました。

大規模な再開発が進み、美しい都市へと変貌を遂げた大崎。1982(昭和57)年に東京都によって7大副都心のひとつに指定されたことが発展の契機となりました。さらに2002(平成14)年に都市再生緊急整備地域に指定されると、駅周辺にはオフィスビルやタワーマンションが次々に建設され、一気に都市化が進みました。

しかし、ただやみくもに開発を進めてきたのではありません。元々大崎に住んでいた地域住民の方たちや企業、団体が率先して企画・設計に関わり、都市機能の構築だけでなくその維持管理、地域活性化のための情報発信やコミュニティづくりを進めてきました。

それは、さくらまつりの会場となっている西口センタープラザを見るとよくわかります。駅前のシンクパークと大崎ウエストシティビル、ソニービルに囲まれた十字路にあるこの広場は、別名「お祭り広場」とも呼ばれています。広場につながる階段は、人が座れるくらいの幅と高さがあり、ここから広場全体を見渡すことができます。この階段から見るとよくわかるのですが、広場の中央にはタイルの模様で大きなサークルが描かれています。このサークルには、大崎の住人が一丸となって団結できるように、との願いが込められています。

「ビルが次々に建ち、それぞれに歩道の整備を進める段階で、地域に関わる人たちが集まれるような広場にしてほしいと品川区にお願いしました」と言うのは、さくらまつりの実行委員長兼「大崎ウエストシティタワーズ」の自治会長である鈴木さん。大崎出身で、再開発の企画段階から積極的にまちづくりに携わってきました。

地域に根差したマンションづくり

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大崎ウエストシティタワーズは、総戸数1,084戸、地上39階の大規模タワーマンションです。2009(平成21)年の分譲当時には、駅から直接歩行者デッキとつながった山手線沿線初の駅直結型マンションであることが話題を呼びました。

地権者はおよそ240人。その内、現在マンションに居住しているのは約50世帯ほどで、マンション自体の企画・開発には彼らが大きく関わってきました。「単にマンションをつくるのではなく、新しい大崎のまちづくりをする、という思いを持ってこれまでやってきました」と鈴木さんは言います。

そのため、エントランスそばに「貢献施設棟」を備え、窓口申請手続きなどが行える区役所の「大崎第二区民センター」を誘致したり、地元の居木神社(いるぎじんじゃ)総代を務める鈴木さんの発案で、道路沿いに祭りの際に御神輿が立ち寄る神酒所(みきしょ)となる場所を設けたりと、地元に貢献する共用施設を敷地内に備えています。

都会的な外観とは裏腹に、地元に根付き、ふれあいを大切にするアットホームなコミュニティがそこにはあります。マンション内には、70~80世帯の外国人が居住しており、彼らを含めたコミュニティの活性化がマンション自治会の今後の課題だと鈴木さんは教えてくれました。外国人居住者は、現在はこうしたさくらまつりなどのイベントを行っている際に「どんなことをやっているのだろう」と気になっている様子で顔を出してくれたりするそうですが、もっと密にコミュニケーションを取れる方法を模索している段階だそうです。

可憐な大島桜を見ながら、親睦を深める

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「この辺りの桜はいわゆるソメイヨシノじゃなくて、葉と花が同時に見られる大島桜なんですよ」。鈴木さんは、ビル群を縫うように咲く桜並木を見て、そう教えてくれました。確かに、ソメイヨシノとはまた違った趣の、白く可憐な花が満開です。そして、その花を楽しむように、すでに道沿いには人があふれていました。

10時から始まったさくらまつりですが、広場は開場からすでにたくさんの人でにぎわっています。広場を囲むように屋台が並び、道路沿いには机と椅子が配置されて、みな思い思いに食べ物を食べたり会話を楽しんだりしています。ビルに入居している料理店や地元の料亭などの屋台では、日本で最初の幻のビールといわれる「品川縣麦酒(しながわけんびーる)」も販売されていました。

また、大崎ウエストシティビル前では、バンド演奏やバルーンアートのパフォーマンスが始まっていました。バンド演奏では、地元有志の方が国内外の友人を募り、ガーナやインド出身のミュージシャンの参加など、国際色豊かな雰囲気となりました。バルーンアートは、子どもたちに無償提供されるということで、早速小さな子どもたちとそのお母さんたちが長蛇の列をつくっています。

広場から少し歩くと、大崎ウエストシティタワーズのエントランス前では餅つきが始まり、また道路沿いには網が貼られてドッグランが設置されていました。この餅つきはマンションの自治会が、また、ドッグランは管理組合内の組織であるペットクラブがそれぞれ運営をしています。ドッグランの網張り作業は、管理会社の力を借りたそうです。子どもたちもお餅を頬張ったり、犬と遊んだり、とても楽しそうです。

毎年、地域に住む人が楽しみにしている大崎さくらまつり。今後も地域住人をつなぐ重要なイベントとして、受け継がれていくことでしょう。

概要(取材年月:2016年04月)
  • 建物名:大崎ウエストシティタワーズ
  • 所在地:東京都品川区
  • 階数 :39階建て
  • 総戸数:1084戸
  • 竣工年:2009(平成21)年築
  • 管理形態:委託管理
  • 管理会社:住友不動産建物サービス(株)
  • 総会開催:6月(自治会)
  • 役員数 :20名
  • 役員任期:2年